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今月のコラム

column

無題

更新日:2001.10.01

9月10日(月)
 旭川空港にお昼に到着。台風のため雨。佐藤さんと鈴木さんが迎えに来てくれた。車で1時間30分、上川郡剣淵町に着いた。無農薬大豆の畑を見に行った。富養土が一面 、黄土として流れ出しており、佐藤さんが言った。「あぁ、もったいないなぁ。」と。
 去年の夏は30度を越す真夏日の連続であった。今年は一転、夏らしい夏がなかったそうだ。農業とは、自然とのつきあいである。作物は作物で、子孫を残すために必死で生きている。よほどの状況でない限り、暑くとも寒くとも生きているのである。
 大豆の根・葉・茎・さや・実はかじって中味を確認した。北海道のきびしい気候風土の中で、私のみその大豆は育っている。剣淵生命を育てる大地の会の事務所を訪れ、意見交換をして、夕方食事をいっしょにした。その後、旭川に移動し、佐藤さんとゆっくり話をした。
200110-1

9月11日(火)
 台風の中、移動。石狩郡新篠津村の井伊さんと会った。夜、ゆっくり話をした。井伊さんの大豆を使った納豆が今年、全国納豆コンテストで優秀賞をもらったとの事。

9月12日(水)
 今日も雨、井伊さんと新篠津村農協を訪問。農産部の皆さんと意見交換。農協でみそを造って販売しているそうだ。そのあと、新篠津村クリーン農業推進センターを訪問した。土壌分析や波動を調べる機器があり、今回は、波動測定の説明を受けた。実物は、初めて見た。後日、井伊さんの大豆で試作している私のみその波動が20であったと電話連絡を受けた。みそで20とは大変高い数値でおどろいたそうだ。井伊さんの大豆は、減農薬減化学肥料で、昔からの山形の地元の仕込味噌に使っている。栄養価が高く、からだに良い大豆を作りたい。これが井伊さんの考え方である。井伊さんの大豆畑に行き、大豆を確認させてもらった。今年は、寒暖がはっきりしており、味が良いとの事である。
 夕方、札幌で北海道自立推進協議会の野口先生と会った。農事組合だよりで毎年取材を受けており、今年も、いろいろとすきな事を話してしまった。野口先生が、若かりし頃の農業運動の話をしてくれた。馬ぞりの馬がふぶきでも帰路の道を知っており、仕事がおわると冬の夜空のそりで、人は歌をうたいながら、馬はまっしぐらに家路に急いだ。私のみそ造りは、多くの人の善意と労苦に支えられている。私のみそ造りは、農家の皆さんといっしょだ。自然が相手なのだ。
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