今月のコラム
columnワン・フレーズ
今回の衆議院選挙で、小泉首相は「郵政民営化、賛成か、反対か」と言うワン・フレーズで圧勝してしまった。言葉とは恐ろしいものである。かく言う私も、悩んでいた。紀ノ国屋さんと明治屋さんの売り場に立って、みその試食販売をしている。4月末日までは「私が造った無農薬みそは、いかがですか」と言うワン・フレーズでお客様に声をかけていた。「無農薬」という言葉に、お客様は立ち止まったり、振り返ったりしてくれていた。ところが、5月から景品表示法で、味噌の公正表示規約が始動した。その結果 、無農薬の表示ができなくなった。農林水産省の農産物の新ガイドラインで「無農薬」が「栽培期間中農薬不使用」の表示になり、その関連で無農薬が書けなくなり、商品名を「手造り長谷川みそ」に変更した。それ以降、「私が造った手造りみそは、いかがですか」という声かけにかわった。ところが、お客様の反応が以前とは違い、とまどっていた。店内には、いろんな商品に「手づくり」・「手作り」・「手造り」の言葉が氾濫しており、インパクトが弱くなってしまった。どっかで、心に引っかかる様になった。でも、決まったことは、どうしようもない。無農薬という言葉は、大豆やお米が無農薬栽培であればよい。契約栽培している私には、栽培している農家の顔や苦労が浮かんでくるが、一般 的には、そういう材料を使えば、誰でも表示できた。ところが、みその「手造り」の規定は、「天然醸造で、かつ製造に当り、全量 伝統的手作業によるこうじ蓋方式により製麹されたこうじを使用したものに限り、表示できる」という事になった。私のみそは、まさしく「手造り」であり、この条件を満たす事は大変な事である。「無農薬」という表示に比べれば、はるかにむずかしい事である。
今月17日18日19日紀ノ国屋青山店(インターナショナル)で、「手造り長谷川みそ」の試食販売をしていた。女性のお客様が立ち止まってくれて、「山形のみそなの? 私、鶴岡(藤沢周平やだだちゃ豆で有名な山形県の日本海側にある市)に工場を持っているの。」と話しかけてくれて、みそを買ってくれた。そして立ち去って、またすぐに私の所に戻ってきた。「そのフレーズ、いいね。手造りという言葉。手造りって大事なんだよね。」と言って、またその場を立ち去って行った。あとでわかったのだが、ファッション関係の方であった。初めて、「手造り」という言葉をほめてもらった。どっか、ふっ切れた感じがした。手造りって大事なんだ。自分の言葉に自信を持とう!
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