今月のコラム
column当店のみその原点
久しぶりに仕込み味噌の配達に、息子に同行しました。みその配達というと、袋やカップのみそを届けると考えるのがふつうですが、仕込み味噌は、お客様の家を訪問して、お客様の桶や容器(ポリ桶、かめ等)に仕込んでくるのです。仕込み味噌は、自宅で熟成させる「熟成期間」が必要なみそなので、私どもがみそを仕込んだら、お客様は時間をかけて自然に熟成させ、管理しなければなりません。
つけもので、ぬか漬けというつけものがあります。お客様が、自分でぬか床を手入れしているのと同じで、非常にかんたんなのですが、やはり、今の時代はめんどうなのでしょう、時代と共に少なくなっています。みそはもともと、各家庭で造られていました。みそは、大豆と米麹と塩があれば、誰でもかんたんに造れます。添加物は必要ありません。ただ、ちょっとした手入れという手間が必要なのです。
麹割合(大豆に対しての米の量)、つまり麹をどの位入れるのかもお客様によって違い、仕込み味噌を寝かしている室の環境も違うので、その家、それぞれの味となっていきます。
当店の「有機手造り長谷川みそ」「有機手造り黒豆みそ」「手造り特みそ」は、庶民のみそ造りである仕込み味噌文化を受け継いでいる小さなみそ屋です。
麹の旨みタップリの甘口のおいしいみそです。
これでないと・・・
ゴールデンウィークです。私は、今年も静かにしています。みその出荷やお客様の対応をさせていただいてます。
最近、感じるのが食品の値上げです。いつも食べているヨーグルト、そしてコーヒーカップの上でつくるドリップコーヒー、袋に入っているプチ洋菓子、調味料等々、見事に値上げになってしまいました。私には、愛着があり、値上げになっても買っています。当店も値上げを検討していますが、まだ先になると思います。
お客様に、「このみそでないと、ダメだ!」と言われるみそを造り続ける事が、一番大切だと思っています。
春が来ました。がんばります!
山形市は、3月30日に桜が開花し、今、6分7分咲きです。やっと春が来ました。
当店は、クロネコヤマトのクール宅急便で「有機手造り長谷川みそ」「有機手造り黒豆みそ」「手造り特みそ」を皆様にお届けしていますが、ヤマト運輸が、本日から一般のお客様の送料を値上げしました。当店にも近いうちに値上げの話が来ると思います。4月1日から、佐川急便が送料の値上げをしました。秋には、ゆうパックが値上げの予定だそうです。トラック便も値上げとなり、原材料の大豆・米・食塩の送料も大変です。すべからず、何でも値上げが続いていきます。
今月からみその仕込みが始まります。私の最も大事な仕事は、おいしいみそを造る事です。とにかくめげずに、味噌造りに専念していきます。
よろしくお願い申し上げます。
どうしよう?
山形は、クリスマスが「ホワイトクリスマス」になると、暖冬ぎみになります。今年は、12月は雪が多かった。ところが、1月2月も寒い冬だった。電気料金が上がっているという事で、わが家では、寒いんですが、節電に励みました。
春になると、また電気料金が、そして宅急便の料金が上がります。私の仕事としては、困った問題になります。それでなくても正直、今も、次から次へと何でも上がっています。こんな経験をした事はありません。「価格改定をしろ。」と、政府も含めて、いろんな所で言われています。ある程度、値上げの波がおわらないと、今、値上げしても、また再値上げとなってしまいます。
そして値上げをしたら、したで、売上げがどうなるのか心配になります。文字通り、八方塞がりです。でもお客様にみそを購入していただかないと、わが家の生活が成り立ちません。その辺の所を考えて、行動したいと思います。
雪掃き
お客さんが来たり、郵便屋さんが来たり、運送の車が来たりするので、朝、家の敷地の雪掃きをしています。県道なので、除雪車が道路の雪掃きをする。家の入り口には、除雪された氷のついた雪の塊まりが残り、それをかたづける事からはじまります。
さて、今日は晴れ! 妻が、雪掃きの手を止めて、「きれいだよ。」と指を差した。近くの山は、こんもりと雪がかぶり、青空のもと、近くの印鑰神明宮の森の木の小枝の先まできれいに雪化粧をしている。でも吹雪いている時の雪掃きはつらいです。2月4日は立春です。もう少し、雪掃きをがんばります。
新年おめでとうございます。
旧年中は、大変お世話になり、誠にありがとうございました。
たいへんな時代を感じています。平穏を願うばかりです。
こんな時だからこそ、なにも変えずにひたすらおいしい味噌を造り続けていきます。
そして、『普段』の日常のありがたみを大事にしていきたいと思います。
今年も、「有機手造り長谷川みそ」「有機手造り黒豆みそ」「手造り特みそ」をよろしくお願い申し上げます。
今年もありがとうございました
師走となりました。今年を振り返ってみると、新型コロナ第6波・第7波、そして今は第8波?、ロシアによるウクライナ侵攻、インフレ、円安と大変な中で、皆様には、当店の「有機手造り長谷川みそ」「有機手造り黒豆みそ」「手造り特みそ」を買い支えていただき、ありがとうございました。これからも「このみそ、おいしいね。」と言っていただける様、一生けんめいみそ造りに励んでいきたいと思います。冬となり、日ごと寒さがつのります。あったかいみそ汁で、心もからだも癒して下さい。
さて、流通の話なのですが、長谷川の山形仕込味噌を代表する「有機手造り長谷川みそ」は、2000年3月に、「無農薬みそ」という商品名で、発売されました。明治屋さん、紀ノ國屋さんでは、2002年から販売が始まり、今年で20年を迎えました。長い間のみそのご拡販に、心から、感謝申し上げます。
山形のPR? ふるさと談義
朝の5時から、みその仕込みをしています。めっきり寒くなりました。
日本全国で、全国旅行支援が始まっております。山形県にも大勢の観光客の方が来ていただいております。ありがとうございます。
山形市と言えば、蔵王温泉ですが、旅行情報誌「じゃらん」の「圧巻の絶景紅葉ランキング」で、山形市の蔵王ロープウェイが、全国2位に選ばれました。蔵王温泉は、これから冬になり、ウインタースポーツの季節になります。是非、お越しください。
私は、原材料や造りにこだわって、みそを造っています。そのため価格が高くなり、しかも店での販売は要冷蔵です。山形では販売がきびしいと思い、おもいきって東京に出ていきました。何せ無名なので、私はお店のみそ売り場で、みそのPRをしていました。そうすると、「あら、山形のみそ!めずらしいね。」と言って、お客様が声をかけてくれました。「私、山形が好きなの。」、「よく行くのよ。」、「たべものはおいしいし、自然も多く、温泉もいいし。」など。
また「私、山形市生まれなの。」となると、小学校どこ?中学校は?など、ふるさと談義で、花が咲きます。ただ一つ困った話題が、お客様:「山形で、どこで売っているの?」、私:「どこもありません。」、お客様:「?」。ちょっとこれではと思い、大沼デパート山形本店で取り扱いをしていただきました。お客様も増え、よろこんでいたら2020年1月に突如、閉店倒産となりました。その後は、食品館256(山形市にある高級スーパー)にて、取り扱いをしていただいております。「有機手造り長谷川みそ」「手造り特みそ」が、お世話になっています。
なお「手造り特みそ」は、東京の銀座にある山形県のアンテナショップ「おいしい山形」にも販売されています。
時代遅れのまた時代遅れ
只今、みその仕込み中です。いつもの様に朝5時に起きて、仕事をしています。いつも思うのですが、肉体労働者なので、この年になるときついです。しかも製造できる量も少なく、何をしているのだろうと思う時もあります。
元々麹屋だったので、手造りで仕込み味噌を造って、各家庭のみそ桶に仕込んでいました。和釜で大豆を煮ると時間がかかるし、量は少ない。麹を造るのに、和釜の湯気で抜掛法で造り、しかも麹蓋(山形ではさし板と言って、杉で出来た木箱)を使っているので、4日間の仕掛かりが必要で、これも量が少ない。天然醸造してるので、一年中、計画的にみそを造ることができません。製造業は、機械化、オートメーション化が進んだ時代なのに、私は手造りで取り残されてしまいました。
それなのに日本政府は、日本を豊かにするために、生産性を上げなければならないので、AI・ロボット化を推進するそうです。人手を減らして、高品質の物造りだそうです。また時代が変わります。
まさしく私は、時代遅れのまた時代遅れになってしまいます。どうしようかと思いつつ、どうしようもありません。私は、お客様のために細々とこつこつ、これからもみそを造っていきます。
台風の季節
7月4日のコラムで、今年の梅雨明けは、6月29日と書きましたが、9月1日気象庁は、東北南部(山形県を含む)の梅雨明けの確定値を発表し、梅雨明けは特定できないとした。確かに、梅雨明け後、雨が多かった。今、台風11号が沖縄地方にあって、日本海方向に北上していく様だ。
今月から「有機手造り長谷川みそ」、「有機手造り黒豆みそ」、「手造り特みそ」の仕込みに入ります。台風で、稲が倒れたり、水に侵ったりしないか、いつも心配する季節です。世界中が異常気象で、食糧不足が叫ばれています。心配が尽きません。
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