今月のコラム
column東日本大震災(2011.3.11)
この度の東日本大震災におきまして、被災された地域の皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。
また、多くの方々から電話・FAX・お手紙で、私どもに「大丈夫でしたか」とのご心配をいただき、ありがとうございました。一時、宅急便が止まり、出荷できませんでしたが、おかげ様で、無事営業をしております。
M9の今回の大地震で、たくさんの方が亡くなられ、家を失いました。また、福島原子力発電所の被災により、放射能の問題が発生しました。誰もが想像だにできなかった事態です。被災された方々の早くの復興と原発問題の早期の収束を願うばかりです。
私は、おいしいみそ、いいみそを造ろうと、素材にこだわり、造りにこだわり、約1年から2年の間の期間での熟成にもこだわってきました。でも、自然・環境・社会・経済の安定なしに、本当の意味での物づくりはできないのだと改めて、つくづく感じています。
私は、天然醸造をしていますので、11月から3月まで気温が低くて、みそが発酵しませんので、みそ造りはしておりません。その間は、みその出荷と、主に東京でのみそのPRをしています。4月に入りましたが、今回の大地震の混乱で、みその仕込みの準備がこれからになります。今年は例年より遅れます。
[お知らせ]
東日本大震災の関連で、計画停電の地域にお住まいのお客様にお知らせ申し上げます。
私のみその保存方法は、冷蔵庫(0℃~10℃)で保存と表示していますが、みそは、塩分を含む、日本の昔からの伝統的保存食です。冷蔵庫内で十分にみそは冷えていますので、計画停電等では、特に問題は発生しません。いつもの様に冷蔵庫に入れて、おいしく召し上がってください。
時間がかかる
1996年設立した「食の学校」(代表塩川恭子氏)の15周年&第10回会員大会が、2月22日(火)、会場を銀座ブロッサムで開催された。ゲストスピーカーとして、青森の木村秋則さんがやってくるという事で、塩川先生から、「木村さんと久しぶりにゆっくり話をしたら」と、案内状を送って頂きました。
「食の学校」が目指した事は、自然環境を大切にし、自然に寄り添った農産・水産・畜産の支援と普及、日本の食文化や伝統的製法食品・自然食品の次世代への継承、おいしくて安全な食べ物を食卓に届けるための生産者・メーカー・流通・消費者の顔が見える想いの通じるネットワークづくりでした。塩川先生は、40年間、食の問題に取り組み、「食の学校」を初めて15年、いろいろな事があったようですが、今も変わらず真剣に向き合っています。
大会が終わり、築地で懇親会が行われました(写真 左:塩川氏、中:木村氏、右:私)。懇親会も終わり、木村さんと私は7時30分にはホテルに戻りました。木村さんは、自然栽培の普及のため、国内外での栽培指導・講演、本の執筆、テレビ出演などスケジュールがいっぱいで、本当にトコトン話をしたのは久しぶりでした。お互いの家族の事、自分の事、自然栽培の事、仕事の事、世界情勢の事など。時間を忘れて話をして、気がつけば、真夜中の2時でした。
私は木村さんに、「もう無理をしないで欲しい」と言ったら、木村さんは、「アハハハ、年だなあ、からだが言う事きかないよ」と。
塩川先生は40年、木村さんは30数年。ながい時間をかけて、志を貫いている。私も時間はかかるだろうが、私のテーマ「自然のおいしさ」をもとめて、がんばっていかなければと思う。
雪が多くて、大変です
朝、起きたらまず窓のカーテンを開く。
「ああ、今日もまた雪が積もっている。“雪はき”をしなくっちゃ」
真夜中に雪が降っているのは、寝ている時には気がつかない。雨が降っている時は、雨音がする。風が吹けば、風音がする。雪はしんしんと空から音もなく降ってくるのである。アダモの歌、『雪が降る』の世界である。“雪はき”は一時間近くかかる。今年は、とにかく雪が多い。テレビのローカルニュースは、知事が農業の大雪被害の視察であった。
私の味噌は、天然醸造なので、みその仕込み作業は冬は休みである。今は、紀ノ国屋さん・明治屋さんでのみそのPRのため、東京に行ったり、山形に戻ったりのくり返しである。
山形のたいていの人たちは、買い物は車で行く。雪が多いと買い物を控えてしまうが、東京の一月は寒くて、お客様の来店数も少なくなるようだ。
去年は猛暑で、今季の冬は雪と寒さ、いろいろ大変です。
三つのこだわりを守っていきます
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、皆々様に大変お世話になり、ありがとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
平成22年は、猛暑の年でした。農産物も水産物も大きな打撃を受けました。私達の味噌・醤油業界も大変な一年でした。猛暑のため、発酵が進み、色が例年よりついてしまい苦慮しました。自分ばかりが苦労しているのかと思っていたら、同業者の皆様も同様でした。
気候変動の激しい時代が予想されており、今までの製造方法を見直す所も増えていく様です。それでも、私は、私の三つのこだわり「無添加・手造り・天然醸造」を必死で守っていきたいと思います。
食+料=∞ (無限大)
11月17日(水)青森県弘前市で、弘前フランス料理研究会主催で、『食+料=∞ (無限大)』(農業者と料理人のコラボ、食で地域を元気にしよう)が開催されました。日本経済が低迷する中、地方はどうやって生きて行くのか。自然生態系を護りながら、正しい農業を営む農業者とその生産物を活かして料理を創造する料理人、お互いに理解し合い助け合うことにより、食を通して、地域経済の活性化につなげ、地方から発信し、日本を明るくしていこうという主旨で、弘前が誇る農業者と日本を代表するシェフが集まってきました。
農業者として、奇跡のリンゴを育み、日本から世界に自然栽培を広げる木村さん。木村さんから自然栽培を学びながら、野菜づくりに励む成田陽一さん。自家配合の発酵飼料で自然飼育の養豚、卵を生産する長谷川陽子さん。シェフは、フレンチのホテル・ドウ・ミクニのの三國清三シェフ。スローフード山形の仲間であるイタリア料理アル・ケッチャーノの奥田政行シェフ。函館のスペイン料理バスクの深谷宏治シェフはじめ、多くのシェフが参加しました。
午後3時半からシンポジュウム(司会:レストラン山崎 山崎隆シェフ)『農業と食:その熱い思いを語る』。そして、午後六時半よりディナー『こだわりの食材:シェフ達の逸品を食する』が開催されました。
私は、農業者・料理人・食べる人、三者の関係を密にし、お互いに理解し合い、地球環境と人のからだと心の健康を大事にしていかなければならないと強く感じました。
会終了後、二次、三次会とつづき、あけて18日(木)午前0時に向けてのカウントダウンが始まり、ボジョレヌーボー解禁で大いに盛りあがりました。
多くの人たちからいろいろな話を聞き勉強させていただきました。
舞台 りんご 木村秋則物語
11月4日(木)今年最後のみその仕込が終わり、夜、東京へ。5~7日まで明治屋玉川ストアにて、「手造り長谷川みそ」「手造り黒豆みそ」のPRをしていました。翌日の8日(月)ル・テアトル銀座にて、『舞台 りんご 木村秋則物語』を観劇しました。偶然にも、私の斜め前の席に木村さんがやって来ました。ビックリ! ハプニングという設定で、舞台あいさつのために来たそうです。
満席の中、V6の長野博さんが木村さん役で、木村さんの奥さん役に佐藤江梨子さんが演じました。木村さんが結婚してから、りんごの無農薬・無肥料・除草剤不使用に挑戦して、8年目にりんごの木の一本に花が7つ咲き、ゴルフボールぐらいのりんごが2個収穫するまでの、木村さんとご家族の苦闘人生が演じられました。木村さんは、見ながら涙を拭いていました。
終了し、帰ろうとした観客たちが、突然舞台に木村さんが登場し、全員総立ちになりました。木村さんのあいさつが終ると、木村さん役の長野さんが、「今日は、木村秋則さんの61歳のお誕生日です」と言って、全員で「ハッピバースデー」を唄いました。感動のフィナーレでした。
楽屋にお邪魔して、コーヒーを飲みながらの談話の中で、私が木村さんに、「今年は(猛暑なのに)木村さんのお米はいいねえ」と言ったら、木村さんは、「ハッセ(長谷川)、(猛暑みたいな時でも)自然栽培の俺の米はいいんだよ」と言った。冷害の時も強かった米である。
夜、劇場近くのとある場所で、「舞台 りんご 木村秋則物語 木村秋則さんのお誕生日を祝う会」が、舞台の出演者、スタッフ、関係者と、木村さんの仲間で、少人数でしたが、アットホームな雰囲気の中で行なわれました。私には初めての経験でした。
北海道に行ってきました
10月8日(金)山形の家庭用の仕込味噌の原材料の北海道大豆でお世話になっている井伊さんの所に行きました。
「今年は冷夏の予想だったので、冷害に強い大豆を植えたが、結果的には猛暑で、長谷川さんの「トヨムスメ」を植えておけばよかった」との話でした。今年は雨にもやられたそうです。
10月9日(土)私の製品みその原材料の北海道大豆でお世話になっている「あい菜農園」の佐藤さんの所に行きました。
私の大豆は、訪ねたときにはまだ収穫していないので、作柄はわからないのですが、今のところは大丈夫みたいです。他の作物の中には、去年同様、今年も雨が多く、更に猛暑の影響も受けている様です。カラッとしたさわやかな北海道のイメージはどこに行ったのでしょうか。
今年の山形の春は寒く、開花期のサクランボも寒さの影響を受けたようです。夏は一転して猛暑で、お米も影響を受けたようです。最近の気候は変です。
手造り長谷川みそ・手造り黒豆みそのラベル変更のことなど
今、味噌の仕込みをしています。今年は、11月4日(木)で仕込みが最後になります。これから、山形は寒くなり、味噌が発酵しないので、次の仕込みは、来年の春になります。
今年は猛暑のため、味噌の発酵が促進され、味噌の色づきや熟成が例年より進んでいますが、おいしい味噌に仕上がっています。
さて、『手造り長谷川みそ』『手造り黒豆みそ』のラベルですが、今までは、個人のお客様用と紀丿国屋さん・明治屋さん用の2種類のラベルがありましたが、11月1日より、紀丿国屋さん明治屋さんのご了解を得まして、統一させていただきました。これからもよろしくお願い申し上げます。
舞台『リンゴ』木村秋則物語
毎月一日にはコラムの更新をしてきましたが、今月は遅れてしまいました。(うっかりです)
さて、お米でお世話になっている木村さん家族の半生が演劇になるという話が伝わってきました。地方公演の予定も含め、詳細は上記オフィシャルサイトでわかります。私も舞台を観てみたいと思います。
猛暑の夏から短い秋、そして一気に冬に進むと思われます。気温の変動も大きくなると思われますので、皆さんも、体調管理にはお気をつけて下さい。
伊豆大島深層海塩「ハマネ」
皆さん、おからだ大丈夫ですか。
今年の夏は、日本全体が、連日大変暑い日が続いています。今日、9月1日も山形市の最高気温が34.4度となり、この暑さはまだ続きそうです。私のみそ造りは天然醸造なので、この暑さで、みその色づきも例年より進みましたが、まろやかでおいしい味噌になっています。
さて、8月9日(月)・10日(火)、伊豆大島に行き、深層海塩「ハマネ」を造っている深層海塩株式会社を訪問しました。私の「手造り長谷川みそ」「手造り黒豆みそ」に使用している塩です。久しぶりに皆さんにお会いしました。
塩の原料の海水は、普通は海から直接取水します。ところが、深層海塩「ハマネ」は、深層地下海水と言って、海岸から100メートル行った陸地から取水しています。伊豆大島の岩盤を深くボーリングして、その地下から汲み上げている大変めずらしい海水で、きれいな海水です。
私は、三間工場長(長男さん)から塩造りの現状をお聞きしました。塩は、海水の水分をとばしたり、煮つめたりして濃縮して、結晶させて造ります。当然、高い室温と湿度の中での作業となり、夏は、特にきついそうです。夜は、三間社長とビールを飲みながら、いろいろと話をさせていただきました。
深層海塩株式会社は家族経営で、塩造りは、息子さん二人でやっています。塩の検品、出荷は、パートさんを含む女性陣が担当しています。心を込めて本物の塩を造っており、私には大事な塩です。
[参照]











