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今月のコラム

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舞台 りんご 木村秋則物語

更新日:2010.12.01

11月4日(木)今年最後のみその仕込が終わり、夜、東京へ。5~7日まで明治屋玉川ストアにて、「手造り長谷川みそ」「手造り黒豆みそ」のPRをしていました。翌日の8日(月)ル・テアトル銀座にて、『舞台 りんご 木村秋則物語』を観劇しました。偶然にも、私の斜め前の席に木村さんがやって来ました。ビックリ! ハプニングという設定で、舞台あいさつのために来たそうです。
 満席の中、V6の長野博さんが木村さん役で、木村さんの奥さん役に佐藤江梨子さんが演じました。木村さんが結婚してから、りんごの無農薬・無肥料・除草剤不使用に挑戦して、8年目にりんごの木の一本に花が7つ咲き、ゴルフボールぐらいのりんごが2個収穫するまでの、木村さんとご家族の苦闘人生が演じられました。木村さんは、見ながら涙を拭いていました。
 終了し、帰ろうとした観客たちが、突然舞台に木村さんが登場し、全員総立ちになりました。木村さんのあいさつが終ると、木村さん役の長野さんが、「今日は、木村秋則さんの61歳のお誕生日です」と言って、全員で「ハッピバースデー」を唄いました。感動のフィナーレでした。
 楽屋にお邪魔して、コーヒーを飲みながらの談話の中で、私が木村さんに、「今年は(猛暑なのに)木村さんのお米はいいねえ」と言ったら、木村さんは、「ハッセ(長谷川)、(猛暑みたいな時でも)自然栽培の俺の米はいいんだよ」と言った。冷害の時も強かった米である。
 夜、劇場近くのとある場所で、「舞台 りんご 木村秋則物語 木村秋則さんのお誕生日を祝う会」が、舞台の出演者、スタッフ、関係者と、木村さんの仲間で、少人数でしたが、アットホームな雰囲気の中で行なわれました。私には初めての経験でした。

北海道に行ってきました

更新日:2010.11.01

10月8日(金)山形の家庭用の仕込味噌の原材料の北海道大豆でお世話になっている井伊さんの所に行きました。
 「今年は冷夏の予想だったので、冷害に強い大豆を植えたが、結果的には猛暑で、長谷川さんの「トヨムスメ」を植えておけばよかった」との話でした。今年は雨にもやられたそうです。

左:井伊さん 右:私

左:井伊さん 右:私

10月9日(土)私の製品みその原材料の北海道大豆でお世話になっている「あい菜農園」の佐藤さんの所に行きました。
 私の大豆は、訪ねたときにはまだ収穫していないので、作柄はわからないのですが、今のところは大丈夫みたいです。他の作物の中には、去年同様、今年も雨が多く、更に猛暑の影響も受けている様です。カラッとしたさわやかな北海道のイメージはどこに行ったのでしょうか。
 今年の山形の春は寒く、開花期のサクランボも寒さの影響を受けたようです。夏は一転して猛暑で、お米も影響を受けたようです。最近の気候は変です。

左:私 右:佐藤さん

左:私 右:佐藤さん

手造り長谷川みそ・手造り黒豆みそのラベル変更のことなど

更新日:2010.11.01

今、味噌の仕込みをしています。今年は、11月4日(木)で仕込みが最後になります。これから、山形は寒くなり、味噌が発酵しないので、次の仕込みは、来年の春になります。
 今年は猛暑のため、味噌の発酵が促進され、味噌の色づきや熟成が例年より進んでいますが、おいしい味噌に仕上がっています。
 さて、『手造り長谷川みそ』『手造り黒豆みそ』のラベルですが、今までは、個人のお客様用と紀丿国屋さん・明治屋さん用の2種類のラベルがありましたが、11月1日より、紀丿国屋さん明治屋さんのご了解を得まして、統一させていただきました。これからもよろしくお願い申し上げます。

『手造り長谷川みそ』のラベル

『手造り長谷川みそ』のラベル

『手造り黒豆みそ』のラベル

『手造り黒豆みそ』のラベル

舞台『リンゴ』木村秋則物語

更新日:2010.10.03

毎月一日にはコラムの更新をしてきましたが、今月は遅れてしまいました。(うっかりです)
 さて、お米でお世話になっている木村さん家族の半生が演劇になるという話が伝わってきました。地方公演の予定も含め、詳細は上記オフィシャルサイトでわかります。私も舞台を観てみたいと思います。
 猛暑の夏から短い秋、そして一気に冬に進むと思われます。気温の変動も大きくなると思われますので、皆さんも、体調管理にはお気をつけて下さい。

伊豆大島深層海塩「ハマネ」

更新日:2010.09.01

皆さん、おからだ大丈夫ですか。
 今年の夏は、日本全体が、連日大変暑い日が続いています。今日、9月1日も山形市の最高気温が34.4度となり、この暑さはまだ続きそうです。私のみそ造りは天然醸造なので、この暑さで、みその色づきも例年より進みましたが、まろやかでおいしい味噌になっています。
 さて、8月9日(月)・10日(火)、伊豆大島に行き、深層海塩「ハマネ」を造っている深層海塩株式会社を訪問しました。私の「手造り長谷川みそ」「手造り黒豆みそ」に使用している塩です。久しぶりに皆さんにお会いしました。
 塩の原料の海水は、普通は海から直接取水します。ところが、深層海塩「ハマネ」は、深層地下海水と言って、海岸から100メートル行った陸地から取水しています。伊豆大島の岩盤を深くボーリングして、その地下から汲み上げている大変めずらしい海水で、きれいな海水です。

伊豆大島海岸:天気が良いと富士山が見えるそうです。(左:三間工場長 右:私)

伊豆大島海岸:天気が良いと富士山が見えるそうです。(左:三間工場長 右:私)

工場入口(左:弟さん 中央:私 右:工場長(お兄さん))

工場入口(左:弟さん 中央:私 右:工場長(お兄さん))

100メートル入ったこの地点から、深層地下海水を汲み上げています。

100メートル入ったこの地点から、深層地下海水を汲み上げています。

私は、三間工場長(長男さん)から塩造りの現状をお聞きしました。塩は、海水の水分をとばしたり、煮つめたりして濃縮して、結晶させて造ります。当然、高い室温と湿度の中での作業となり、夏は、特にきついそうです。夜は、三間社長とビールを飲みながら、いろいろと話をさせていただきました。
 深層海塩株式会社は家族経営で、塩造りは、息子さん二人でやっています。塩の検品、出荷は、パートさんを含む女性陣が担当しています。心を込めて本物の塩を造っており、私には大事な塩です。

[参照]

大変です

更新日:2010.08.01

今日は7月31日(土)、久しぶりに山形から東京への新幹線の中でこの原稿を書いています。4月から7月まで、前半戦のみそ造りをしていました。特に7月は、毎日暑い日が続き、きびしい肉体労働となりました。製品味噌と地元家庭用の仕込味噌造りに、休みもなく働いていました。
 仕込味噌を各家庭に配達するため、山形市内及び近郊を車を運転していると、小さい頃から風景として見ていた小さな商店がさびしく店を閉めている。
 山形では、全国展開している店と地元山形の店が、年中チラシを新聞に折込み、テレビCMをも流してしのぎを削りあっている。そこから生まれる流通の変化は、製造業にも影響を与えている。
 私のような小さな製造業者も、あの小さな小売店が辿っていった道を歩んでいるように思える。正念場の時が来ているのかもしれません。8月下旬から後半戦のみそ造りが始まり、また身動きのとれない時期になりますが、常に気が抜けません。

ねむい

更新日:2010.07.01

6月29日日午後11時から、サッカーワールドカップ・日本バーサスパラグアイ戦を30日へまたいでのPK戦まで、テレビ観戦してしまった。
 みそ造りは、朝早くから、夜遅くまでの肉体労働で、麹の仕掛りが4日間かかるので、土・日を含めて無休状態になる。いつもならば寝ている時間であるが、ついつい観てしまった。試合が終わってすぐ寝ようとしたが、興奮していたのか、時計が3時を指しているのを覚えている。4時40分に目覚し時計の音で起床し、仕事に入った。
 30日は、ねむくて、つらかった。みそ造りの前半戦は7月末まで、日々、エンドレスで続く。

年です

更新日:2010.06.01

2008年のリーマンショックで、ご多分にもれず、私も影響を受け、2009年、2010年とみその仕込み量を減らしました。来年から仕込み量を少しずつ戻して、増やしていこうと思っていました。
 ところが、からだが言う事を聞かないのです。「ヨッシャー、頑張るぞ!」という気力が湧いてこないのです。私も妻も「どうしよう?」と、困惑しています。妻は5月で57歳、私は56歳です。朝早くからのきびしい肉体労働は、こたえます。
 去年の8月、東京方面にいる長男夫婦に男の子が産まれました。新しい世代の誕生です。私達は、おじいちゃん、おばあちゃんになりました。このことも、気力が湧いてこない要因のひとつかもしれません。
 年を重ねる事で、いろんな物事の見方・考え方が変ります。年を経る度に衰える肉体も精神もあります。私は妻と「からだに気をつけて、おいしい味噌を次の代に継なぐまで、これからもがんばろうね」と話し合っています。

自然と向き合う

更新日:2010.05.01

私の住んでる山形は、夏は暑いし、冬は寒い、寒暖の差のはっきりしている盆地です。私のみそ造りは天然醸造なので気温に左右されます。寒い冬には、みその発酵がうまくいきません。
 それで、11月から3月まで、東京でみそのPRをしています。4月初めにいつもならばみそ造りを始めているのだが、今年は寒く、中頃まで気温が上がるのを待っていました。もう大丈夫だろうと思って、大豆を煮るためにお釜に火を入れた朝、何と雪が降ってきました。自然と向き合って仕事をしていると、思う様な予定通りに仕事は進まないものです。
 さて、木村秋則さんが4月に本を出しています。『あなたの人生に「奇跡のリンゴ」をつくる本』という題名です。『奇跡のリンゴ』の著者の石川拓治さんが聞き書きをしています。
 木村さんの自然栽培の魅力が、多くの写真からも感じられ、自然と真摯に向き合う木村さんがわかってきます。後には「自分でつくった安心野菜を食べよう」ということで、木村式「自然栽培」をプランターでと、解りやすい図入りで書かれています。それに、DVDが付いていて、木村さんと映像でも出会えます。
 自然と向き合ってみそ造りをしている私にとって、この本は、大事な一冊です。

日本一の“みそ”

更新日:2010.04.01

 平成12年3月発売した『無農薬みそ』、今は商品名が『手造り長谷川みそ』に変っていますが、満10年を迎えることが出来ました。皆様には、10年の長い間大変お世話になり、誠にありがとうございました。
 コラムの表題の話になりますが、無農薬の大豆やお米で『無農薬みそ』を造りたいと思っていた頃、大豆は北海道のあい菜農園の佐藤剛裕さんと出会いましたが、私のみそ造りに合ったお米が見つかりませんでした。平成10年、秋から冬へと季節がうつろうとしていた頃、ある方のご紹介で、青森県弘前市で、木村秋則さんにお会いしました。会った瞬間から意気投合して(いま考えてみると、木村さんの魅力に取り込まれてしまったのかもしれない)、お互いいろいろと話をしました。
 木村さんはりんごやお米を無農薬無肥料で栽培していました。私の頭には、無農薬や有機しかなく、初めて聞く木村さんの無農薬無肥料の話に、無我夢中になりました。
 その後、平成11年1月8日、木村さんの栽培したお米のサンプルを頂き、お手紙が添えられてありました。その中には、木村さんのお米の話があり、最後の方に「ぜひ長谷川様も日本一の“みそ”を造られて下さい。私も売上げetc.頭に全くありません。協力約束致します。」と、書かれていました。それ以来、ずっといろいろと指導を受け、教わり、木村さんのりんごのお客様をご紹介頂きました。そして、米代の支払いも含めて、今もまだ変らずお世話になっています。
 木村さんにいただいた「日本一の“みそ”を造って下さい」との言葉を、私の木村さんへの約束として、大豆・お米は農薬不使用・肥料不使用、塩は深層海塩100%、そして、無添加・手造り・天然醸造で自然のおいしさを求めて造り続けています。
 木村さんの言う「日本一の“みそ”」とは、木村さんの「考え方や、思いや、生き方」を込めた味噌だと思います。私はこれからも真剣にまじめに、こつこつ努力を積み上げていきます。
 これまで多くの方々に大変お世話になりました。ありがとうございました。これからもよろしくお願い申し上げます。

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