今月のコラム
columnインターネット
更新日:2004.06.01
私はインターネットについてふと考える事がある。コンピューターを使って、世界中からすぐにかんたんに情報を得られ、利益追求の手段にもなっている。 かんたんに早く適格に情報を得る世界である。ここまでコンピューターが普及すると、もはや情報手段というよりは、意思伝達の社会基盤といってもいいのではないだろうか。
大昔、文字を発見し、自分の考えを他人に伝え、印刷が出来てより多くの人に伝え、そして音声としてのラジオ、映像としてのテレビと発展してきた。 ここまでは、まだ時間を必要としてきた。読むにしても聴くにしても見るにしても、ある程度の時間を必要としていた。その時間の長さ分だけ、人間は考える時間を持っていた。ところが、このインターネットは、時間感覚が非常に短い。情報を得る手段であるから、かんたん・短い・適格であればいいのだ。でもこれでいいのだろうか。
意思伝達の社会基盤になりつつあるインターネットにもっと「考える時間」を持ち込んでいかないと、考えない人間が増えてしまい、情報にふりまわされ、さまよう社会になってしまうのではないかと心配している。 インターネットに対する考えをもっと広く深く考えなければならない時代になったのではないだろうか。私は検索サイトgooで「スローライフ談話室」を企画している。この「スローライフ談話室」が、インターネットの新しい一面 を切り拓いていければいいなぁと考えている。
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