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小規模

更新日:2006.06.01

私は妻と二人でみそを造っている。今、製品みその他に4月から7月までの間、地元のお客様に代々の仕込味噌を造っている。朝5時に起床し、夜は8時すぎまで働いている。肉体労働でしかも仕事量が多い。5月15日より、近くに住んでいる女性のパートの人に手伝ってもらっている。小さいという事は、生産量・売上高も少ないという事である。「家族の生活が成り立てば」というのが目標である。自分の食いぶちを確保できれば良く、他の人の分までは要らない。今で言うワークシェアリングである。まだまだ大変な状況あるが、皆様のおかげで売上が少しずつではあるが伸びてきた。生産量が増えてくると、肉体労働の量も増え、更にからだがきびしくなってくる。私はお金が無いので該当しないが、一般的には売れ始めると機械化をして、もっと生産量を上げていく事を考えていく。しかし、機械化をしていくと、別の次元の競争が待っている。機械化した企業間の競争である。より大規模で性能のよい機械を持っている所が勝っていく。しかも、機械化する事によって、今までと味が変ってしまう。「肉体労働が大変だから、効率が悪いから、もうからないから」と言って、今まで、イノベーションをくりかえし、競争をくりかえし、大きい所だけ勝ち残っているのが現状である。この競争システムの価値観を変える時が来ているのではないかと思っている。自分が造っているものに誇りが持てる、自分の仕事に誇りが持てる「本物の時代」をめざしていきたい。

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