今月のコラム
column日本のスローフード
食文化とは、時代の背景とともに変遷していく。江戸時代幕末から明治維新の近代化、第2次世界大戦以前と戦後の民主化、そして東西の壁の崩壊から続くグローバル化と、時代の変化とともに、大きく変ってきた。
食品の流通・保存方法の大きな変化により、日本には世界中から、ありとあらゆるたべものが入ってきている。第2次世界大戦以前は、保存食としての干物や塩漬け等地方の特色ある食べ物があったが、今や季節性・地域性を失っている。スローフードそのものの存在の確認・意義を見い出すのが、困難になっている。一体、「日本のスローフード」とは何なんだろうか。昔から続く伝統食品としても、そのスローフードの食品が、今の時代に存在する意義とは何なのだろうか。私の事業所名は、長谷川の山形仕込味噌である。仕込味噌と名乗っているのは、一般的な醸造会社としての味噌製造業ではなく、手前みその庶民の手造りみそを継承しているので、この名前を付けている。でも、その仕込味噌の継承がむずかしくなっている。いろいろと考え込んでしまう事が多い。
私の様な生産者・製造業者にも家族があり、生活があり、収入を自ら得ないと生きてはいけない。ならば、なおさらの事、生産者・製造業者が生きていけるスローフードとは、現実的にどういう物なのだろう? そしてそれが本当にスローフードと言えるのだろうか? スローフード運動はあっても、「スローフード」その物が存在しなければ、何の意味もない。「スローフード」を職業に選んだときそれはきびしい状況におかれる。覚悟ができているのだろうか。本気で努力しているだろうか。日本のスローフード運動が始動した今こそ、外国のスローフードではない「日本のスローフード」をもう一度考えてみなければいけない。
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