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手間暇かけて(2)

更新日:2016.08.02

 手間と暇(ひま)。労力と時間をかけて仕事をする事。

 味噌を造る時の作業として、大豆をやわらかくするという工程があります。方法としては、大豆を煮るか蒸すかです。
 皆さんが、自分で手前味噌を造る時は、鍋で大豆を時間かけて煮ていると思います。圧力鍋で大豆を蒸す方もおられると思います。圧力鍋を使うと、鍋で大豆を煮る時間より、はるかに早く、大豆をやわらかく煮ることができます。大部分の味噌メーカーさんは、皆さんのご家庭の圧力鍋とは、比較にならない程の大きい圧力釜を使って、大量に、しかも短時間で大豆を処理しています。
 私の家では、和釜を使っています。朝5時半から仕事の準備にかかり、大豆がやわらかく煮える頃には、11時半近くになっています。時間はかかるし、少量しか大豆を煮ることができません。まさしく手間暇かけて、「これしか、できないの?」という感じです。割が合いません。現在、大豆を和釜で煮る味噌屋は、ほとんどなくなりました。でもこのやり方でないと、我が家の味噌の味にはなりません。

 小さな味噌屋ですが、これからも和釜で、こつこつまじめに、みそ造りに励んでいきたいと思います。

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